Co. Ruri Mito 新作公演

TOUCH -ふれる- #2

2024年3月9日(土)・10日(日)
シアタートラム

公演鑑賞ルールを公開しました。

印象やイメージを積み重ねていく。

見たい景色を見るように、ただそこにあるその身体と存在を確認したい。

それを誰かと共有したい。

ふれるとは、感じること。
それは、直接的なことのほか、何かを介して感じるということがある。
心に響くこと、心が動くこと、心が掴まれること、心が折れること、心が揺れること、心痛めること、心踊ること。


わたしたちは、何かに突き動かされて、夢を見て、誰かに出逢って、また夢を見て、あなたに心奪われて、また夢を見る。心があちこち行って、探して、見つけて、進んでいく生き物。どんな時も意識も無意識も何かに誰かに影響を受けている。

私たちは今ここに居て、私(踊り)を見てもらうために、そして何かを感じてもらうために、生きている。


通りすがりの私たちも、確かにそこに在る、在った。
在ったは、在る。


始まりも終わりもない円を描く作品。

Choreographer

振付家・三東瑠璃

三東瑠璃Ruri Mito

振付家・ダンサー。Co.Ruri Mito主宰。
「生きることが踊ること」。5歳からモダンダンスを始める。小学生にして「踊ることで生きる」と意識し、まっしぐら。日本女子体育大学舞踊学専攻卒業後、2010年までダンスカンパニーLeni-Bassoに所属。また、スウェーデン王立バレエ団ゲストダンサーとしてヴィム・ヴァンデケイビュス振付『PUUR』、サシャ・ヴァルツ振付『Körper』に出演。16年よりダミアン・ジャレと名和晃平による『VESSEL』に参加。17年、Co.Ruri Mitoを設立、23年には、チェコ、ルーマニア、フランスをツアーし高い評価を得る。土方巽記念賞(17)、文化庁芸術祭新人賞(20)受賞。

©matron2024

Detail

【A枠】

豊かな色。出会いと別れの繰り返しによって「ふれる」を体験する。
音楽は内田輝が、自作のクラヴィコード(鍵盤楽器)の調律から時間を立ち上げる。観客は、 ダンサーたちと同じ時間を共有するなかで、自身の身体が調律されていく感覚を味わう。 ダンサーたちもまた、この調律のプロセスに没頭します。

【B枠】

音の出だしに続いて聞こえる部分、まろやかな音、耳から入ってくる情報。
観客は、自覚的な体験として「ふれる」を再構築する。
音から音楽へ。「自分を伝えるのではなく、音楽の素晴らしさを伝える者でありたい」と内田輝が言うように、身体の内側で起きていることを共有するために、ダンスも観客とともにありたい。音の中で身体は、よりシンプルであれ。想い、想われる、それだけの関係性で振付を構成し、視線からはじまる「ふれる」を作る。呑まれ呑み込むのではなく、音楽と並走し「ふれる」を深めていく。

姿【C枠】

詩的な身体を持ちながらユニゾンで魅せる。個は群であり、群は個である。
生きる姿。
心に響き、動き、揺れて、感じる=「ふれる」2 時間のユニゾンを提示する。振付(動き)、心情、景色、をそれぞれ7 名のダンサーが自身の物語として伝える。これこそを「ダンスにおけるユニゾン」と定義したい。群を見るだけでなく、ぜひ個人にも注目してほしい。

Information

日程:2024年3月9日(土)・10日(日)
上演時間:12:00〜18:00
開場時間:11:45
会場:シアタートラム(東京都世田谷区太子堂4-1-1)

開演時間3/9
(土)
3/10
(日)
12:00
【A枠】

【A枠】
14:00
【B枠】

【B枠】
16:00姿
【C枠】
姿
【C枠】
開演
時間
12:0014:0016:00
3/9
(土)

【A枠】

【B枠】
姿
【C枠】
3/10
(日)

【A枠】

【B枠】
姿
【C枠】
【上演時間詳細】
艶12:00〜14:00
韻14:00〜16:00
姿16:00〜18:00
                                    
◎ 下記の時間で入退場が可能です
11:45〜12:00
12:45〜13:00
13:45〜14:00
14:45〜15:00
15:45〜16:00
16:45〜17:00

公演鑑賞ルールのご案内

「TOUCH -ふれる- #2」の公演鑑賞ルールをPDFでご覧いただけます。
下記リンクをクリックしてブラウザで閲覧、またはダウンロードしてください。

Ticket

チケット料金

鑑賞枠
一般
29歳以下
24歳以下
高校生以下
通し
[6時間]
2枠
[2枠または4時間どこでも]
1枠
[1枠または2時間どこでも]
6,000円
5,000円
4,000円
5,000円
4,000円
3,000円
4,500円
3,000円
1,500円
3,000円
2,000円
1,000円

◎1時間(追加・お試し)チケット2,000円(当日のみ会場で販売します)

チケット購入方法

◉TOUCH#2公演お申込みフォームよりお申し込み

◉Peatixにてご購入

◉世田谷パブリックシアターチケットセンターにてご購入

世田谷パブリックシアターチケットセンター

TEL. 03-5432-1515
電話受付時間/10:00~19:00

世田谷パブリックシアターオンラインチケット

下記のリンクから世田谷パブリックシアターHP内公演ページに移動します。

Dancers

青柳万智子

青柳万智子Machiko Aoyagi

幼少よりクラシックバレエを始め、大学にてコンテンポラリーダンスを学ぶ。日本女子体育大学舞踊学専攻卒業。在学 中より高野美和子・伊東歌織、白神ももこなどの作品に出演。
横浜ダンスコレクション2019 コンペティションⅡ ベストダンサー賞受賞。
東京2020オリンピック競技大会・開会式出演。
Co.Ruri Mitoにて「Where we were born」「ヘッダ・ガーブレル」「住処」EUツアーに参加。

【姿の詩】

私の手が気になる、だから貴方にも見てほしい
何が付いてる?
私ももう一度見たい
太陽に当ててみよう 血が透けて見える
伱間からの雲
1.2.3.4.……、呼ばれて、また呼ばれて、
見られて、気になって、見渡す
怖い、驚き、悲しい、嬉しい、なに?
誰かが急に引っ張ってくる
頭が重くて耐えられない
砂時計の中
私の手から指からどんどんこぼれ落ちていく砂
どうすればいい? 全部逃したくない
あ、埃 
掴んだ
息をついて おでこに吸い寄せ 清めてみる
心地の良い時間が私の体を流れていく
足に流し塗る
血液の解放!
顔の周りが気になる、でも勝手に動く肘
肘をとろう、だけど逃げられて、切ってしまう
羽根が生えた 何かに気付く
押し込む、押し出す
電気が走る
いらない、やっぱり私のものにしたい
大きく抱えましょう
どうぞ、ダメ、貴方はもっとダメ、
貴方にどうぞ
それぞれが見てる景色、始まる物語、
誰を見て、誰を想っているのか
ダンスに捉われず縛られない私達の身体とそれを取り巻く様々な空間
皆さんには何が見えて、何を感じるのでしょうか
是非その瞬間を体感してほしいです。
©matron2024
安心院かな

安心院かなKana Ajimu

福岡県出身。6歳よりクラシックバレエを始める。高校卒業後はカナダのGoh Ballet Academyに2年半留学。留学中コンテンポラリーダンスに出会い、バレエとは違う表現の幅広さに興味を持つ。帰国後上京しコンテンポラリーダンスを 本格的に始める。
2018年より三東瑠璃主宰Co.Ruri Mitoに所属しこれまで全ての作品に関わる。また小㞍健太、鈴木竜、柴田恵美、櫛田祥光、大塚郁実らの作品に出演。
2020東京オリンピック開会式に出演。

【姿の詩】

落ち葉をじっと眺めている 花びらがひらひら 掴む ほどく ぐいっと脚を取られた その脚の形をなぞってみる 
その先にあったビー玉を掬い上げ胸にしまうがなくなった 
だれかに見られてる気がする 暗闇の中 怖くなる 探す 地面の感触 皮膚の感触 重たい空気を押しのけ 星を掴
もうとするが届かない 澄んだ空気を精一杯吸い 息を止める 
草むらをかき分けた 遠くの人を呼ぼうとするが誰もいない 我に返る 右側が気になる 手首と膝 風に踊らされる 
首の後ろから大事な物を取り出す 引き寄せて気づかれないように隠す 押し込む 何かが落ちた 探してみる 脚の
裏 脇の空間 何も無い 重たいものを持ち上げる そっと落とす 
後ろ髪を引かれる 見たくないので目を逸らす 確かめる ねじ込む 内臓がぐっとなり力が抜けたが押さえ込む 脚
が勝手に進んだ 気配を感じハッとする 真っ暗な世界で手を伸ばし続ける
「触れる」というテーマが時間と共に変容していく。空間の中に広がる風景や感情、音に光。約3年間挑み、今もなお模索し続けている私達の「触れる」を是非体感しに来て頂けると嬉しいです。
©matron2024
斉藤稚紗冬

斉藤稚紗冬Chisato Saito

幼少よりモダンバレエを始め、大学にてコンテンポラリーダンスを学ぶ。
日本女子体育大学舞踊学専攻卒業。
現在は、自身が踊ることを中心に活動しつつ、学校教育にも携わる。
これまでに、鈴木陽平・加藤みや子・岩淵多喜子・遠田誠・笠井瑞丈など様々な振付家の作品や、東京2022オリンピック開会式に出演。
2017年〈Co.Ruri Mito〉設立時より、メンバーとして作品に参加し続ける。

【姿の詩】

夜、満月に照らされている。
大きな木から枯れ葉が落ちて、温められた空気が上にあがる。
濁った水たまりの中に入り薄暗い木々の中を歩く。
斜めから差し込む柔らかい光のすじ、ここは明るくて優しい。
階段の途中に溶けた蝋燭。
足を止めると灰色の世界が広がっていた。初めて来た場所なのにどこか懐かしい。
--------
周りの目が気になる。近くにも遠くにも、自分以外の存在を感じる。
世界中に自分一人しかいなくなった時、どの様な時間を過ごすのだろう。
心が動いた時、何を思うのだろう。
不安になるのか、寂しくなるのか、気持ちがすっと軽くなるのか。
想像力を最大限に使い思い描いてみる。今まで見たものや感じたことを材料に、姿を作る。
共通認識、信頼、責任感、覚悟の幅を増やし、偶然に頼らない必然性を高めていくクリエーションを重ねています。
今までの作品と共通する緻密さもありつつ、TOUCHならではの新しい挑戦が多々あります!
©matron2024
児玉彩愛

児玉彩愛Sae Kodama

1995年兵庫県生まれ。
幼少期に社交ダンスを始め、踊りの道へ。22歳で上京。
「2023 米津玄師 TOUR 空想 」「2023 MISIA THE GREAT HOPE 25th TOUR 」「TOKYO2020オリンピック開会式」 舞台「CHAIN OF 㱣 INFINITY」辻本知彦振付作品・菅原小春振付作品 出演。

【姿の詩】

ふと振り返ると、なんて事なかったなと思えることもある。
ふと思い返すと、とても大切な一瞬だったと思い出す。
人は忘れてしまう生き物。だけど、頭の記憶は忘れてしまっても、身体の記憶は残っていたりして。身体の記憶も無く
なってしまっても、心の感情は残っていたりして。
何かを探している。
何を探しているのか、それも忘れてしまう時もある。でも日々、進んでいく。進むために何かを探す。
求めて、やめて。求められて。
受け入れて、拒否して。共有する。
個が個である事を認め、認識して、同調してゆく。
自分が消えない様に、あなたが消えない様に。愛を持って、向き合えばきっと、あなたはあなた、私は私で存在できる
でしょう。
深呼吸して、さあ、踊ろう。
沢山の事に無意識に触れてしまう事ができる今のこの世の中ですが、どうか劇場にてその瞬間、その場所でしか生まれないものに、その瞬間に生命を燃やす私たちに触れに来てください。
©matron2024
阪田小波

阪田小波Konami Sakata

4歳からクラシックバレエを細野すみ子に師事。高校に上がってから5年間はカラーガードのプレイヤーとして活動。また、ジャズやストリートなど様々なジャンルのダンスを学ぶ。
2023年3月に、桜美林大学芸術文化学群演劇ダンス専修を卒業。在学中はコンテンポラリーダンスを木佐貫邦子に師事。
現在は、腕と背中の扱いに注視し、身体能力の向上に励みながら、踊ること、振りつけることに邁進する日々を送っている。

【姿の詩】

よもぎ団子の
上に乗っているつぶあんが
上の蓋に半分くっつきました
私はおそらく
餡無しよもぎ団子を二つほど食べてから
出てきた竹串の先で
つぶあんをすくって
残ったよもぎ団子を
2倍のあんこと堪能するでしょう
でも
細い細い竹串の先では
なんかこう
うまい具合にすくえないので
私はしばらく歩きながら
あんこをすくっているでしょう
登戸の手前の多摩川の土手を
歩きながら
結局最後はあんこだけ救っているでしょう
知っている人が周りにいないか確認しながら
ぽて
あ
え
あるひとは言いました。
あなたは話さないでください。
あなたの美しい部分が汚れてしまいそうなので
僕とお絵描きしましょう
私の大好きな空は今日も青すぎるでしょう
清澄の川にはクラゲが2つ浮いていて、悲しいことに鳥はいませんでした
私は、2022年10月3日(月)にCo.Ruri Mito の門を叩きました。
今日は2024年1月14日(日)、TOUCHのお稽古ですが、多くの時間を共に過ごすということには、一つ価値があると感じています。
今回の作品も、もし可能であれば、6時間というあなたの大切なお時間を、私たちと共にすることにお使い頂けないでしょうか?
あなたにとってこの6時間が人生でまたと無い体験になるよう、私たちは最後まで捧げ続けます。
©matron2024
柴田真梨子

柴田真梨子Mariko Shibata

福岡県出身。
高校時代にダンス部に入部し、踊り始める。
全日本高校大学ダンスフェスティバルにて2度文部科学大臣賞を受賞。
19歳より二見一幸氏に師事。
文化服装学院卒業後は劇団四季の衣裳部入団。CATSやリトルマーメイド、ノートルダムの鐘の衣裳を担当。2019年1月に退団。
二見一幸、白神ももこ振付作品、矢内原美邦、皆川まゆむ、大宮大奨振付のMV、映画等に出演。

【姿の詩】

少しずつ
ゆっくり
落ちていく。
落ちている。
落ちてはない。沈んでいくだけ。
目線。瞼。顎。頬。
めせん。まぶた。あご。ほほ。
伝わって、
つたって。一粒。
逃げた。
かもしれない。
いや。
たぶん。いる。
やっぱりここにいる。
見えなくなった
見えてきたる。
103201204201109201215201205
午前2時。
行かなくちゃ。
小さな明かり。
歩く。29.30 
初めのことばかりです。
慣れないこと・挑戦ばかり。どうなるのか見守っていただけると幸いです。
©matron2024
村田彩

村田彩Aya Murata

熊本県出身2000年生まれ24歳。小学3年生から地元のダンススクールでダンスを始める。得意なジャンルはJAZZ、girls HIPHOP。表現することの楽しさに気づきダンスを続けることを決意する。立命館アジア太平洋大学卒業後、上京しCo.Ruri Mitoに所属。まだまだ身体のレベルは高いものではないが表現として自分にしか見せられない景色があることを信じ、日々鍛錬中。

【姿の詩】

旅をはじめる
先が見えない不安を抱えながら
このワクワクドキドキはどっち?
何を着ていこう?きっと寒くなるからコートも持っていこう
どんな色?どんな匂い?
触ってみた
あれ、意外と
ふわふわしてる
いろんな形のものを
持ち上げる
抱え込む
背負っていけるのかという不安と共に
追いかける
届かない 
道のりはまだ長い
旅の途中
少し寄り道
甘いケーキなんか食べちゃったりして
たまに満たされる
でも進まなきゃ
焦燥に駆られて
晴れの日もあれば土砂降りの日もあり
少しは変われたかな?
少し背伸びをして
深呼吸
呼吸を通して
やっとまた進める気がした
いろんなものを吸収して柔軟になれたようだけどそれでもまだまだ頑固な私は変わらない
それでも旅を続ける
まだ見ぬ私の在るべき姿を求めて
個の存在がありつつそれを消してはならない。しかし目立ちすぎてもいけない。厳しいようで優しいような作品だと思います。どんな仕組みがあるの?と思えるようなワクワク感、そして三東瑠璃さんが作り出す世界観が融合された作品となっております。このカンパニーに所属できたおかげで身体に良い変化が起きました。まだまだカンパニーで未熟者の私ですが、誰かの胸に響くことができたら嬉しいです。是非楽しんでいってください。
©matron2024

Credit

振付・演出三東 瑠璃

出演青柳 万智子
安心院 かな
斉藤 稚紗冬
児玉 彩愛
阪田 小波
柴田 真梨子
村田 彩

音楽・演奏内田 輝

衣裳YANTOR

美術協力鍛治 瑞子

照明櫛田 晃代

音響福岡 功訓(Flysound Co.)

舞台監督筒井 昭善

記録写真マトロン

記録映像matronFILM

広報西原 栄

制作滝沢 優子

主催 : Co. Ruri Mito
提携 : 公益財団法人せたがや文化財団 世田谷パブリックシアター
後援 : 世田谷区
作品制作協力 : 世田谷パブリックシアター
助成 :
公益財団法人セゾン文化財団
芸術文化振興基金
公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京

問合せ:contact@rurimito.com

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